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フルクラムのリヤはまだ手つけずでしたが、昨晩作業しました。
物理的に、コグパーツが付くので実質シャフトを回すとコグの分重く感じます。
実際は、コグとホイルの摺動抵抗部分はワンウェイラチェット部分
こちらは、今晩考えます。
さて、分解しますか・・・・
コッターを抜いて、コーンを抜き、シャフトを抜きます。
ダストシールを取れば、球が・・・保持器に嵌ってるのわかりますか?
こんな感じに保持器に、付いてます・・・・
右はオイルレス、保持器レスで入れ終わった状態、この後シャフトの挿入です。
今回は、レースを皮バフをして表面を処理して組んでいます。
サクサクっと組んで、ケミカル処理、プリロード調整で完成です。
この状態ですと非常に軽く回せます、後はコグとの摺動抵抗との戦いです。
いかに、ラチェット部の抵抗を減らすかです・・・カムの作動音は大きくなるでしょうね。
今日は、雨も降り外では遊べません・・・・
午前中は、相変わらず仕事で、制御盤のトラブルでチョット遅くなりました。
前回は、かなり考察的な記事でしたが、ケミカルチューンのお話しを少し・・・
テフロンは、どなたもご存知のアイテムです
オイルに添加されて、非常に細かい粒子状になって浮遊して転がり抵抗を減らす、粒子が表面の細かなキズに入り込み表面を滑らかにする、非常に摩擦抵抗が低いのも特徴です。
元々はフッ素樹脂の仲間で、デュポン社の開発した商品の一つで、代名詞的に使われている。
これらを添加したオイルを利用して、ベアリングの転がり抵抗を減らすのが目的です。
方法は簡単、ベアリング両面付いているシールを片方取り、パーツクリーナーなどでグリスを洗い流す、無い場合は灯油、ガソリンなどを利用してもよいでしょう、シールがラバー製ですので、変形などには注意してください。
この後、充分に乾燥して、軽く指で回してみてください、何かざらついた感じがしますが、これが、金属同士の転がり抵抗です、このまま使えば、磨耗、変形が早く進み寿命が大変短くなります。
このベアリングを、ドライヤーなどで45度~50度程度まで暖めて、テフロン添加のオイルをよく撹拌して、数滴塗布します、そのまま回してください、表面にテフロンが定着しやすい状態ですので充分に回します、回していると、スムーズになるのがよくわかります。
この後、防水も兼ねて、シリコングリスなどを薄く塗布します(チタン、セラミック等の添加されたグリスも良いかもしれません)
上記方法で処理した、ホイルを、現在通勤で毎日(若干の雨天走行もあるようです)知人が利用しています、今日はそれの中間報告で、フルクラムホイルと一緒に持ってきました、指でシャフトを弾けば、異音も無く数秒間は、慣性のみで回るまでコンディションがよくなってます、このまま梅雨明けまで利用して、防水性の状態を確認したいと思っています、セラミックベアリングよりよく回る感じを受けました。
さて、今日の本題はフルクラムホイルのカップコーンの組みなおしをしました。
球のみ組み付けをトライしたいと思います。
今日は室内です・・・
絶縁シートを引いて作業です・・・・まずは球のサイズ分け
1個づつ寸法をマイクロメータで測ります(デジタル表示付きの方が良いです0.001単位で測定します)
測定にて3グループにします。
このように分けていきます、5/32インチサイズです。
各サイズ20個程度分けたら、ハブの分解です。
分解は、サクサクっと行えますが、組み立ては・・・・
基本オイルレスで組みます、それもボールの保持具は組みません、シマノのカップコーンタイプなどは、保持具はありませんし、そもそも保持具が球が回る時、摺動しますこれが以外に抵抗が大きい。
その為、保持具レスで組みます。
また、オイルレスで組み、その後先に紹介のケミカルチューンを考えています。
続きは、次回に・・・・
やっと、写真付きの記事が出来た・・・続きもしっかり写真あります、お楽しみに・・・
セラミックベアリングの長所は
1、耐磨耗性能が凄い
2、摩擦係数が非常に小さい
3、上記理由により熱の発熱が少ない
4、耐熱性が高い
5、硬度が高く変形がほとんど無い熱による膨張も非常に少ない(皆無に近い)その為加工精度、設計精度のまま維持が出来るため、クリアランス小さいその為『遊び』の非常に小さい物が作れる
6、耐薬品性がこれまた凄い
7、このような物性の為球とレースをオールセラミックで製作すれば潤滑無しでのドライで使用できる、高温(数百度)環境下でも使用でき、粉塵などの発生も無く、食品、薬品の製造過程での利用も可能
このように長所しかないようなベアリングですが、短所は非常に高価な物です、ワンユニット数万円からしますレースのみステンレスで球をセラミックと言うハイブリッドなベアリングもありますが、自転車にはオーバークオリティではないでしょうか?と思います、またこのハイブリッドには疑問点も私は持っています(後記)
セラッミク球にすると・・・・
1、レースの虫食いが発生する
2、衝撃で割れる
3、精度が無い
など、これまた定説的憶測論が良く出てくるが、
1のレースの虫食いに関してはメタル球でも同様に発生する、これは、球とレースの当り(プリロード)による要素が多く組み付け調整の力量不足を単にセラミック球に原因を持っているだけでいわゆる責任転嫁の問題でしょう、きっとセラミック球を組み付け問題出る方は、スチール球でも同様な症状が出るでしょうね、そうでなければ、ハイブリッド型は全てレースの虫食い問題が付いて回るわけですから、製品化できないでしょということになりますね?
2の割れる・・・・遠い昔のお話しできた頃は確かにあったそうです、しかし今や日本製でも海外製でも皆無。
3の精度も、今や最高級のG3規格を通る物が量産される時代に、やはりここでも日本がぶっちぎりの最先端を走っていて、他の国は到底できないそうだG3規格のものなんて、アメリカでさえG40~60以上の物は歩留まりが悪く、安定生産は難しいらしい。
アメリカのベアリング会社が『軍需規格通過』しているとか言って販売していますがせいぜいG60~100程度の代物でしかないらしく、日本のベアリング会社からすればおよそ敵ではないそうだ。
逆にその程度でも充分な、性能維持が可能と言える、本当に誤差の世界でしょうね。
もともと日本は世界に冠たるベアリング生産大国、セラミックベアリングに関しても図抜けており、品質で他の国はおよそ敵ではなく、日本製に比べると他の国のセラミックベアリングなど『名ばかりのセラミック』でしかないと言えると思います。
頻繁に出てくる、精度としてG**が出てきますがJISで定めた等級で最高級の物がG3です
以下**には、5、10、16、20、28、40、60、100、200、500、1000と数字で表されます。
数字が大きいほど直径不同、真球度、表面荒さ、ロット間の相互差の値が悪くなる。
ステンレス球の場合は高精度物でもほとんどが3桁製品で、SUS304製品は根本的に素材硬度の関係上G500以上にするのは非常に難しいらしい、SUS304は『ベアリング』として使える製造は無理な話し。
じゃぁ同じ『ステンレス』でもSUS440CのだとG3のものまで作れるようです(焼き入れが出来、硬度が高い)、ただし製作自体簡単ではないので大手メーカー以外では製作していないのが実情です。
しかし、使う上ではG100で十分と機械整備上認識しています。
確かに高回転のスピンドル用になれば、オイルの強制循環で200000rpm以上でOKも存在します当然これらはG3クラスです。
自転車の回転部ベアリングとして使用されている球は、純正品だと最高でG三桁、100とかで普通、G60ならハイクオリティなのだそうだ。
G20を使っていたりすることはまずないのが現実で、機械整備屋から見れば自転車なんぞG20でも無意味なオーバークオリティ、掛かる負荷や回転数等の要素から考えて、そんな精度なんか全然必要なし。
ここいらが『違いは誤差程度』説の論拠にもなっているのだと思う。
逆にそんなもんで十分だしそれ以上のものを入れても差なんか出ないぞ、と思う。
これ以上球を良くすることで本当に意味のある何かに貢献するのだろうか?
ところが自転車メーカーはセラミックベアリングをまだやめず、よりハイグレードなモデルにも採用したやはり何か其処にはあるのだろう。
ハイブリッドベアリングは、組み込み時には注意が必要な気がする・・・(これが私の疑問点)
球がセラミックで硬くレースはやはりステンレス、硬度差が大きく、簡単にレースに痛みが出そうな気がする、深溝玉軸受はラジアル方向は確かに良いですが、スラスト方向の力には非常に弱い、その為組み付け時において、硬度的にやわいレースを痛めやすいのではと思うのは私だけでしょうか、実際組み付け時レースに球で押しキズを付けて、回転にムラを感じる物を見たことがあります。
確かに回転に対して、ハブが軽く回り、弾くだけで回り続けるホイルを見るのは気持ち良いのですが、人類が作り出した機械の中で、もっとも効率の高い自転車機械効率は90%程度といわれている。
ロスはほとんどが、駆動系の中でもチエンとスプロケットの関係だけでしょう。
規格外になりますが、スプロケットを作成できればもう一番チエンを細かいものしたら効率がよくなるかな?
ただし、山がその分小さくなるので、チエン飛びなどが発生してだめかもしれません。
このように、効率アップの要素が少ないので、駆動をいかに効率よく推進力にするか、皆が考えているのでしょね、ホイルハブに注目が行きますが、ボトムブラケットもやはり考えないといけないでしょうね。
しかしこの高効率の自転車のホイルがいかに軽く回るよう組かがゴールの差でしょうそれも数cmの差の世界・・・・
好きな自動車にいたっては効率30%前後ではないでしょうか、だから効率を10%アップすれば凄い効果の変化を体感できるのでしょう、自転車では考えられない世界です。
しかし、回転の軽さを求めるゆえ何か見忘れは無いでしょうか。
ホイルの径です、現在ロード主流の700C直径70cmほどですね、これを時速30Kmで走行と仮定してハブの回転数は227rpm程度。
これが折りたたみの8inchとなれば20Kmでも522rpmほどの回転700Cにすれば68~70Kmでの走行に匹敵するのです、それこそ折りたたみ自転車にてベアリングを交換したら効果てき面でしょうね、しかし製造コスト、販売価格を考えれば、其処までしませんが、これは面白い改造と思います。
実際ラジコンなどタイヤ軸の回転数を見れば50Kmでなんと13500rpmですそりゃ効果の違いははっきり出るはずです。
しかし前出の機械加工機のスピンドルは200000rpmこのことを考えれば、自転車のベアリングなど必要か?
オイレスブッシュでメンテナンスフリーで良いのでは?・・・チョット暴言ですが
ロードやトラックの自転車で700Cのホイルを軽く回るようにしたと言う効果は、実際に行った作業の割りに体感はわずかでしょう、よもや判らないかもしれません。
しかしここが違う!!『気持ち』が違うんです。
でもこの気持ちが大切、また違う意味走る原動力にもなるのではないでしょうか、気持ちが引っ張ってくれる、この相乗効果でタイムアップにつながれば結果いいのです。
しかしユニット式のベアリングの方が整備性は良いです。アメクラなどは、専用工具も必要としない。
またカップコーンベアリングみたいに組み付けに神経は使わなく良いですね。
ぜひ次回は知人の自転車でカップコーンのレース磨き、球磨き等やって、ベアリングを組んでみたいですね(凝り性な機械屋の血が騒ぐとでも言うのでしょうか、ゴットハンド神ベアリングに挑戦です)
機械屋からしたら、誤差のうちのベアリング交換作業、効果は正直わかりません、あくまで、物理的に考察して精度、動きの軽さ、力が加わった時の転がりのよさこれのみを追求してセット
しかし知人の感覚、気持ちを考えると大切な要素、気持ちよく乗れる自転車は早いのです、人が原動力です。
ここまでは、1と3(こちらが主流でしたが)の話しになりましたが、
ケミカルとなるとまたこれが多い、実際効果があるかのか、判らない部分が大きいです。
ケミカルに関しては、現在知人のフロントハブで実験中・・・テフロン添加オイルの効果出ているようです。
こちらはまた今度に・・・