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凝り性なB型管理人のつぶやき

☆記載内容に関して☆ 管理人一人で管理してます、記載内容は全て、管理人個人の見解と思い付き、よって個人主観の塊です、初めてお越しの方は、カテゴリーから『始めにお読み下さい』を、見ていただくと嬉しく思います。

ロードレーサーの整備

知人の中にはいろいろな趣味人が居ます。
その一人が、ロードレーサーを楽しんでいます。
ハブのベアリングがどうのこうの、コグのベアリングがチョット・・
あーだ、こーだとやっています。
ディーラーのブラケットが・・・カーボンハイブリッドのカーボンが・・・
まぁ、動く物好きの管理人、けして嫌いな作業でなく、組みつけの妙技調整にて軽くも重くもなる。

基本的に、10Kmを20分程度で漕ぎ切る程度の脚力と仮定しましょう。
1Km/2分と成ります、動きが軽くなった分進む力に利用できます。
ここで1Km当り2秒短縮可能になったと仮定します。
10Kmを19分40秒で走れる計算になります。
これが、レースで有効になれば、かなり成績UPになるはずです。

ハブのベアリングをいかに軽くスムーズに動くように組み付けるかが問題です。
カップコーンベアリング、深溝玉軸受(一般的なベアリング)、セラミックベアリング(熱狂的信者も居ますが)
一般的なベアリングの変わりに、アンギュラ玉軸受も利用可能です。

グリスも選定の必要があります、通常痛むまではそのままでしょうが、メンテナンスは必要事項でしょうね。
その為、メンテナンスサイクル内で、機能保持できる最低限の塗布と、銘柄を選定します。
クランクなどは、モリブテン系の高荷重対応のグリスを使用します。(二硫化モリブテンは、ステンレスを侵す性質があるので、注意が必要です)
他の部分は、基本的にシリコングリスを利用します。
現在実験の為、知人の通勤用のハブには、シリコンオイル(低粘度)塗布したベアリングで、耐久性能の実験中です。

ハブシャフト(中空製)のスラスト締め付けの力加減で、遊び無く、走行後ガタも出無い程度の荷重で締めています。
これが、カップコーンベアリングだと、ある程度のところでガタが出てきますが深溝玉軸受なら、ほとんどないです。

ところが、アメリカンクラッシクに成ると、最近のモデルはネジ式ですが、旧型は、はめ込みのみスラスト方向の荷重調整が出来ない。
どのように組み立てしても、重い・・・・ネジ式のようにはならない。
分解して、各部寸法を測定すると、0.275mmインナーカラーが長い計算になる・・・
ベアリングを組んだ時点で、すでにスラストの荷重が大きすぎる。
ここはすり合わせを行います、ハブシャフトの全長は組み付け後の寸法はOKです。
クイックロックでの締め付けは良いようです、ここでガタが出た場合は、ハブキャップと、ベアリングのインナーレースの間にシムを作って入れればよいので、影響はありません。

リヤハブは、なんとコグのラチェットの爪が6個もあり、ハブ側に・・・これを起こすのに1個づつバネが樹脂のピンと一緒に組みつけてある。(今回は旧型です)
現行のモデルは、爪の数は同じですが、カムプレートなる部品で、爪(カム)を起こしコグのギヤーにかみます
フリーにしたときのラチェットのジー(五月蠅)音がしません、このカムプレートを動かすきっかけのスプリングがコグに付いていますが、これまたチープなバネ(細くてスグに折れてなくなりそう・・)
ラチェットの話はこれくらいにして、このカム機構をカバーするシールが問題・・・(旧新同様に)
防塵、防水性を持たせるために結構きつめ・・・・
動きがおいしくない・・・・
ここで、コグ側の、リップを切り取ります・・・カッターで切り取りますが、心材の金属プレートに沿って削げば簡単ですが、コグとのクリアランスが、広がり隙間がちょいと気に掛かる寸法・・・・
ここは段つきの内側のみ(リップ部分)を切り取り、かすかに、コグの外径に触れる程度に仕上げました。
これで、コーナーなどの漕がない走行時のフリクションロスが軽減されたと思います。

ロードレーサーベアリング点数は10点程でしょうかこれらをいかに軽く回るようにして、人間の持つ脚力を推進力にするか、ポイントが少ないだけに、面白いと思うのは、私だけでしょうか・・・・

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