加工性を加味しPETGを使ってみたが
反りやすく意外に使いにくさを感じていたため材料を探していた。
そして大変興味深いサイトに行き着いた
Nature3Dと言うサイトです
高機能な3Dプリンタフィラメント開発を行っている。
高機能なフィラメント販売もしている。
色々拝見しているとサンプルの提供もして頂ける、早々に申し込んだ。
LFY3Mの詳しくはこちらに:
http://nature3d.net/filament/lfy3m.html無料サンプルのお問い合わせは:
http://nature3d.net/service/freefilament.html
今回提供いただいたフィラメントが写真の物です
サクサク削れて接着できる140℃耐熱PLAフィラメントLFY3M
なんと魅力的でしょう。
耐熱性を上げるにはアニール処理が必要、簡単に言えばイメージ的に
鉄でいう焼き入れみたいな作業(意味合いはずいぶん違うが作業は似た感じ)
詳しくはNature3Dさんのサイトを見ていただきたい。
プリンタは5年前のid box(BS01の兄弟機種)ヒートベッド仕様
とりあえず造形の様子をどうぞ、これが中々手こずった
なんとテフロンチューブの曲がり加減でフィラメントの送給に問題が・・・・
PLAの時は発生しなかった問題です
ヒートヘッド(エクストルーダ)が奥に行く比較的強く曲がるRがきつい
ヒートヘッド(エクストルーダ)手前に来ると大きな曲がりRが緩い
このテフロンチューブの曲がりで内部抵抗が変化押し出し機の送給ギヤとフィラメントが滑る
提供元の説明通り剛性のあるフィラメントだと思う
スプールホルダーから押し出し機の間はスムーズで変な抵抗は無い
1回目は玉砕した2作目は何とか出来たエッジなどシャープに出ているではないか
造形温度は230℃(途中微調整)で行う比較のためPLAでも行う
PLAはクリアー系しかなかったのであしからず造形温度は205℃
それでも薄い部分のエッジは丸くなる
次回は機械を変更だ!ダイレクトドライブの3Dプリンタを使うぞ
でもエクストルーダーの動きをよーく考えフィラメントに負荷を掛けないようしなければ。
造形条件も考慮が要る、削れて接着出来てシャープにエッジが出る造形角度も20℃に耐える
良いフィラメントだ、何とか使いこなしたい、造形後のアニール処理も行い構造部品に。
次回のトライは本業がお休みの時・・・でも最近家の事して無いから
ちょっと先かな
本業の方でspiralnozzleをPLAでの造形が待っているし
次回はPETGと比較したい、
造形後の加工性はPLAより良いがABSに近い感じで反りやすいので造形しにくいので
今回のおさらいとして
今回の試供LFY3M ユニチカのテラマック(PLA)
上記2点を使ったうえでの、LFY3Mに関して感想
造形温度230℃行った途中で235℃まで上げた(PLAは205℃)
送り速度はPLAと同じで行った(途中で送りレートを98%にした)
スライス積層は0.2mmで行う
思いより若干細めに出る感じでノズル内での抵抗がある様に思うが(固い感じ)
これがエッジなどシャープにできた要因か
押し出し速度は100mm/min(PLAと同じ)
引き込み10mm、押し出し12mmの設定で糸引きはほとんど無い
この数値でPLAでは糸引きが目立つ
ヒートベット温度35℃(PLAと同じ)
造形後ベットから剥がす際ぺりぺりという感じでゆっくり剥がす必要かと感じた
無理をすると割れそう
状態は若干もろい感じだが造形条件をもう少し時間をかけて煮詰めないと
何となくプリンターの構造で機械を選ぶフィラメントかな?相性問題はあると思う
まあ使い慣れしているPLAの方が使いやすく感じるがこれは経験値が高い分そうなったと思う
PLAは造形後固いが収縮、反りが出にくい
しかし原料材料の処理工程差でしょうか、PLAでも商品により造形性が異なる
価格の安いPLAは固く脆い(粘りがない)感じで薄い部分では積層剥離が起こりやすい
その点テラマックはそんなに感じない
今回はこの辺でおしまいとします
長々とお付き合いありがとうございました。
また今回材料提供頂いたNature3D様
最後になりましたが、ありがとうございました。